「今日はご飯作りたくないな…」そんなときの“救世主”―洋風惣菜店 「デリカテッセン 厨chocu」―
商店街に佇む小さな惣菜店
歴史的建造物やスポットが多く残る鶴見区の馬場エリア。
そのうちの1つである「入江川せせらぎ緑道」を抜け、「第一みゆき商店会」と書かれた街灯をいくつか通り過ぎると、見えてきたのは小さな惣菜店。
ここが本日のお目当て「デリカテッセン 厨chocu」である。
今日のご飯に困ったら…
ドアを開けるとまず目に入ってきたのは、色とりどりの惣菜たち。
食材はなるべく国産にこだわり、ドレッシングやマヨネーズも全て手作り、同じメニューの中でも食材ごとに適した方法で調理するなど、一品一品にかなり手間と愛情が詰まっている。
また惣菜だけでなく、卵不使用の「外サクサク、中しっとり」のスコーンや、ほんのり苦いカラメルがアクセントとなるプリンなども並んでおり、ご飯からデザートまで幅広く取り揃えているのも、このお店の特徴。
というのも、「『今日はご飯作りたくないな…』なんていう日でも、ここに来れば主菜、副菜、主食、デザート全てが揃うお店」がコンセプトだそう。
ラインナップは定期的に入れ替わり、前日を目安にブログやインスタグラムでアップされているとのこと。
この日はお昼すぎに伺ったのだが、午前中に売り切れてしまったものもちらほらと。
電話や直接来店で取り置きもできるそうなので、お目当ての品がある方は取り置きがオススメ。(お一人で営業されているので、電話は繋がりづらい場合あり)
選ぶのも一苦労。〜豊富なラインナップのごく一部〜
この日はかなり気持ちの良い天気だったので、お店の方にオススメしてもらった「馬場花木園」で購入品を頂くことに。(厨chocuから徒歩7分ほど)
年々加速する優柔不断な性格と戦いながら、何とか選んだ今回の購入品はこちら。
看板メニューのピクルスとプルーンなど、汁気の多いものは袋に入れてもらったので、こちらは持ち帰って翌日の朝ご飯に。
あの頃の活気を再び。
「海外に住んでいた小学生時代、友達の家へ遊びに行った際に食べた『フレンチトースト』『フルーツサラダ』『煎茶のお茶漬け』に衝撃を受けたんです。
フレンチトーストや、フルーツをヨーグルトで和えたサラダなんて食べるのは初めてだったし、お茶漬けもお湯じゃなくて丁寧に煎茶で作ってくれて。
その後も色々美味しいものを食べたけど、あの衝撃は大人になっても忘れられなかったですね。
そして、あの衝撃をきっかけに料理へ興味を持ち、小学6年生頃には家族や友達に手料理を振る舞うようになりました。
喜んでくれる皆の顔を見て、『これはたくさんの人を幸せにできる仕事なんじゃないか』と思い、中学生になる頃には料理人になることを決めていましたね。」
お店を始めたきっかけを伺うと、少女のように目をキラキラさせながら楽しそうに話を聞かせてくださった店主の直美さん。
その言葉通り、美味しい惣菜やお菓子はもちろん、直美さんと交わす日々の何気ない会話によってここのお客さんは元気を貰っているのだろう。
かつては「横浜市のモデル商店街」とまで言われ賑わっていた第一みゆき商店会。
直美さんは、「地元でもあるこの地域を、また人で溢れるような活気のある場所にしたい」とも口にしていた。
美味しい惣菜を求めて行くのも、もちろん良し。それだけでなく、最近引っ越してきて世間話ができる相手がいなかったり、この地域のことをもっと知りたいなんて方にも、ぜひ一度訪れてみてほしい場所である。
デリカテッセン 厨chocu
■住所:横浜市鶴見区馬場1-6-26
■アクセス:横浜市営バス「西寺尾建功寺前」徒歩4分、臨港バス「東高校入口」徒歩4分
■TEL:045-642-5664
■営業時間:10時〜19時
■定休日:火曜日、水曜日、木曜日
※最新の営業スケジュールはインスタグラム参照
■支払方法:現金のみ
■イートイン:なし
■インスタグラム:https://www.instagram.com/kuriya_chocu?igsh=MXh1N3c5N2traHZxZQ==
この記事書いた人
くらげ。
人より少しだけ胃袋が大きめです。美味しいもの・会いたい人・楽しいことの為なら何時間でも歩く社交的な人見知り。